1万円選書の倍率は!? 申し込み方法と感想ダイジェスト

1万円選書の倍率は?

なんと私、応募者何千人といわれる「1万円選書」に当たりました~!!!

何回も応募して待っている方もいらっしゃるので、私も長期戦覚悟だったんですが、まさかすぐ当たるとは…自分でもびっくりです。

今回実際に当たってみて、店主の岩田さんから直接教えていただいた応募人数で倍率を計算してみました!

パンダ夫人

意外と当たるかも!?

「1万円選書」に応募したい、もしくは今応募している方へ、応募方法と当選後の流れ、当選した感想もお伝えします。

倍率をすぐ知りたい方は後半へジャンプしてくださいね。

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で特集された後の「一番応募が多かった年の倍率」と「近年の倍率」があります

タップできる目次

1万円選書とは

北海道のいわた書店の店主・岩田徹さんが、お客さんの人生観や経験などを参考に、その人に合った本を約1万円分選んでくれるサービスです。

私は2018年の春、たまたま見たNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で知りました。

もう、番組を見るなり「1万円選書してもらいたい!!!」という気持ちが爆発。

運命の1冊、あなたのもとへ(書店店主 岩田徹)NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

本を知り尽くしているプロが自分のためだけに本を選んでくれる

そんな贅沢なサービスってありますか!?

本好きならたまりません。

パンダ夫人

自分にどんな本を選んでくれるか、一度は頼んでみたいよね

1万円選書の申し込み方法

応募方法はたった一つ。

応募期間中に「いわた書店のホームページ」の専用フォームから申し込みます。

>> 一万円選書 – (有)いわた書店

※応募できるのは高校生以上です

ただし、受付は人気殺到で1年に1回のみ受付 → 【追記】応募方法が変更されて、1年に2回に戻りました。(1年に1回は少なすぎるという声が多かったようで…)

初めての方にはちょっとややこしいかもしれませんが、例えば、2023年10月に応募した場合、そこから10月、11月、12月、1月、2月、3月と毎月抽選が行われます。

今回応募してくださった皆様全員を対象として

・月に1度抽選を行います。

・1回の抽選につき数十名様をお選びする予定です。

・お選びした方には、メールでご連絡差し上げます。

出典:http://iwatasyoten.my.coocan.jp/99_blank002.html

いつでも申し込みできるわけではないので、SNSをフォローして、次の応募期間がわかったらスケジュールに忘れないように記入するといいですよ。

X,、Facebookのいずれかをチェックすると確認できます。

パンダ夫人

私は4月に知って、10月に申し込んだよ

応募したい人は、いわた書店の「X」か「Facebook」をフォローしよう!

申し込み後、当選したら

私は10月に応募して、運よく12月に当選しました。

当選するとこのようなメールが届きます。

1万円選書当選メールのスクショ
パンダ夫人

嬉しくて踊っちゃったよ~

当選後の過程と感想

ここからは当選した後、どうやって選書してもらったのか、一連の過程とその感想です。

STEP
カルテに記入して送信

当選メールに添付されているカルテになるべく詳しく(ここが重要だそう)記入して返送。 
※メール添付が難しい、手書きしたい場合はFax、または郵便でも可能

STEP
選書タイトル、本代、送料の確認

しばらくすると(順番に選書してくれているので、少し待ち時間あります)、岩田さんが選んでくれたタイトルがメールで送られてきます。

既読の本がある場合は差し替えてくれます。ここで本代と送料も確認。

本代でだいたい1万円(私の場合は10冊)+送料でした

STEP
料金の振込

指定された口座へ振り込みます。いわた書店さんが入金確認後、発送してくれます。

STEP
1万円選書が届く

わーい!

カルテ記入が難問

Wordで3ページのカルテに過去の読書歴やこれまでの人生を振り返る質問に対して記入していくのですが、すぐにはできません。

結構時間がかかります。

なるべく詳しく書いた方がより自分に合った選書をしてもらえるだろうし、岩田さんもこのカルテが肝だとおっしゃっているので、忘れていた過去を掘り起こしたり、できるだけエッセンスを詰め込みたくて大学時代のノートまで探したりしました。

このカルテを書くだけでもかなり人生を俯瞰できます

「この内容に本でどのように答えてくれるのだろう?」

この選書は自分の人生の新しい視点になるんじゃないか、新しい出発ができそうな期待が湧きました。

パンダ夫人

自分の趣向や人生をこんなふうに受け止めてくれる人はそうそういないので、嬉しくてたくさん書いちゃったよ~

メールのやりとりが深い

どんな本を選んでもらえるかワクワクして待っていると、選書タイトル、見積もり金額等がメールで届きます。

ただ事務的に内容だけ書かれているのではなく、岩田さんが書かれた手紙のような内容が、なんだか “じーん” と心に染みました

パンダ夫人

これだけでも癒された~

意外な選書タイトル

選んでもらったタイトルを確認して、もし既読の本があれば差し替えてくれますが、私の場合は読んだこともなければ、おそらく自分だったら手に取ることもなかっただろうタイトルでした。

どんな内容か検討もつかないタイトルや、普段の私だったら全く興味のない分野のものもありましたが、岩田さんが何か意図があって私に選んでくださったものなので、特に調べることもせず、そのままお願いしました。

パンダ夫人

どんな内容なんだろう~?

手紙付きで1万円選書が届く

当選のメールが届いてから、 ずっとワクワクした嬉しい気分で本を待っていました。

なんと岩田さんといわた書店のある北海道砂川市長 善岡さんのお手紙が入っていました

1万円選書の本と手紙

今はメールやSNSで用件を伝えたり、いろんな情報を得ることが簡単になりましたが、心を伝えることはほとんどなくなってしまったんじゃないでしょうか。

本を送ってもらう過程で頂いたメールやお手紙には気持ちが入っていて、こんなに深いやりとりをしたのはいつぶりでしょう。それに人生の大先輩にこうしてお話を聞けるのも本当に久しぶりで、こうした機会が減ってしまっていることに今更ながら気づきました。

本も社会人になってからは自己啓発やハウツー本を読むことが多くなり、そうしたものの多くは時間が経つと断捨離の対象になることがほとんどです。

でも読書の真髄はそうしたトレンドとは関係なく、「時間が経っても心に響き、心を豊かにしてくれる本を読むこと」で、そうした本は本棚にとっておきたくなりますよね。

早速、本棚の一角を1万円選書コーナーにしました。

パンダ夫人

楽しみが増えたよ~!

1万円選書の倍率は!?

今回、約7,700通の応募から当選したことを岩田さんがメールで教えてくれました。ここから選ばれたなんて、我ながらすごい運です!!ついてる!!

前述のテレビで見た時は確か3,000人待ちと言われていたんですが、大幅に増えていますね。

当選者が何人いらっしゃるかがわからないので、ここからは推測になりますが、比較的新しいこちらの記事を参考にすると、

11年前から始めた『一万円選書』は徐々に話題を呼び、毎年4月と10月に行われる募集では一度に7000件以上の応募が殺到する。

岩田さんはその中から抽選で当選した600件ほどの選書を半年かけて行う

出典:https://www.fnn.jp/posts/00404880HDK

半年で600件って、正直この数字にびっくりしました。

単純計算して、毎月100件選書されてることになりますが、一人ひとりのカルテを見ながら丁寧に選書してくださる過程を考えると、そんなに大勢できないんじゃないかと思っていましたが、岩田さんすごいです。

実際に私が聞いた応募数、約7,700通の応募(年に2回のうちの1回分=半年分)で600件(半年分)ほどの選書ということで計算すると、

1万円選書の倍率は12.8倍。当たる確率は7.8%

※あくまで推測です

ただし、今年は次回の応募が4月ではなく10月とのことなので、そうなると年に2回だった応募が今は年に1回ということになります。(今されている抽選は私も応募した2018年10月応募のもの)

となると、

2018年10月に応募した方に限っては

倍率は6.4倍。当たる確率は15.6%

なんだか当たりそうな気がしませんか??

今後の応募は選書される件数も正確にはわかりませんので、この時点での参考値としてください

【追記】近年の倍率は!?

どうやら私が当選したのは、2018年にNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で特集された後の一番応募が多かった年のようです。

その後、岩田さんは1万円選書についての本を出版されました。

パンダ夫人

この本にも岩田さんのおすすめの本が80冊以上紹介されてるよ

そして「選書カルテ」についての記事にこんな抜粋があります。

それからは年に一度、1週間の募集期間を設けた抽選方式にして、ご縁のあった方にだけ、月に100人くらいずつ、「選書カルテ」を順に送ってもらって選書しています。

その後もNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』をはじめ、メディアでもよく取り上げてもらったし、体験した人がブログやSNSに投稿してくれるもんだから、おかげさまでたくさん注文いただいています。ありがたいことに、いまでも、3,000人ほどのお客さんが僕の選書を待ってくれているんですね。

人生の忘れ物を思い出させてくれる、「一万円選書」を紡ぐ「選書カルテ」

となると、近年は応募は年に1回、約3,000人が当選を待っていることになります。

抽選は月に約100人(=年に約1,200人)

1万円選書の倍率は2.5倍。当たる確率は40%

パンダ夫人

うわー!なんだか当たりそう!

他にもある魅力的な選書サービス

1万円選書が『プロフェッショナル 仕事の流儀』で紹介された影響は相当なものだったようで、全国の本屋さんにも少しずつ1万円選書が広がっています。

番組後、岩田さんに、次のようなメールを送信しました。
『「1万円選書」をふるさと納税的に全国の有志が行えば面白いのではないか。書店人は生まれ育ち、学習歴や読書歴も違い、選書するテイストも千差万別になるかと思います。多くのセレクトがあって、しかるべきだと考えます。』


 これに対して、岩田さんからの返信メールは、
『そうなんです。北海道書店組合でもお話ししましたが「一万円選書」はマネしていいです。「冷やし中華始めました、というように一万円選書始めました」とやっていいですよと言ってます。ロイヤリティなど不要です。そんな店が各都道府県にあったら、日本はもっと面白くなりますよネ!』

 

 実は、この放送の後、高校時代の同級生から、「私に1万円選書をして下さい!」というメッセージをいただきました。見よう見まねで、応募者のカルテを作成し、それに書き込んでもらって、井戸書店の感動本コーナーから選書し、ゴールデンウィーク明けにお渡ししました。選書した本を見ての第一印象は、「どれも知らない本ばかりで楽しみだ。」

出典:井戸書店
パンダ夫人

こうゆうサービスが増えるのはうれしいよね

最近私が気になっているのは、性格診断を通じて、本を選んでくれるサービス『雨音選書』。

「えっ、性格診断!?」って思いますよね。

人の性格を9つに分類できる「エニアグラム(Enneagram)」をベースとした性格・読書家タイプ診断と質問内容(本の好みなど)から、ブックセレクターが本を選定、運営チームがチェックして選書結果を教えてくれるんだそう。

ただ要注意なのは、この『雨音選書』は『1万円選書』と違って、選書だけしてくれるサービスなので、実際に本を買うのは自分です。

その代わり、Amazon KindleやAmazon Audibleの本にも対応してくれます。(質問にあり)

雨音選書の料金プラン
  • エントリープラン:1,000円(3冊の選書、結果のシェアまで3日以内)
  • レギュラープラン:2,900円(10冊の選書、結果のシェアまで7日以内)
  • プレミアムプラン:4,800円(15冊の選書、結果のシェアまで10日以内)

『1万円選書』との違いを比較してみると、

雨音選書
1万円選書
  • プランを選べる
  • 選書のみの料金
  • 性格診断と質問内容から選定
  • ブックセレクターと運営チームが選定
  • いつでも申し込みできる
  • 結果の受け取りが早い
  • Amazon KindleやAmazon Audibleにも対応
  • プランは1種類のみ(10,000円~)
  • 料金は本代+送料
  • カルテの記入内容から選定
  • いわた書店の店長、岩田さんが選定
  • 申し込みは1年に2回
  • 当選するとは限らない
  • 当選後受け取りまでは約1ヶ月(人によるが)ほどかかる

『1万円選書』もワクワクだったんですが、

「1万円も本を一度に買うのはちょっと高いかな…」とか、

「本は読みたいけど、増やしたくないから電子書籍がいいな」とか、

「今すぐ何か新しい本を読んでみたいな~」という方には『雨音選書』がおすすめです。

なにより性格・読書家タイプ診断ってのが気になる~笑(占い好きなもので)

よかったらのぞいてみてください。

>> 雨音選書の選書サービス

エントリープランは注文が多いようで、対応可能な上限に達している場合に「在庫切れ」と表示されるようです。既読の本が選書された場合は、エントリープランを除き、基本的に再度選書(最大1回)してくれるとのこと

最後に:1万円選書で感じた”これからの仕事”

「1万円選書」に当たって嬉しいだけでなく、岩田さんとのやりとりやお仕事を見て感じることが多かったです。

自分が得意なこと、できることで、心を込めて納得できる仕事をする。

今や地方にいようが、どこにいようが関係なく、自分だけのお仕事を楽しんでされているいいロールモデルを見つけられた気がします。

念願の「1万円選書」はゆっくり噛みしめて読んでいきます。

そこでまた心にぐっときた本があったら改めてご紹介しますね。

パンダ夫人

どんな本か楽しみ~

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