最近は生き方、働き方で「好きなことをする」という考え方が広まってきました。
かくいう私も好きなことをして生きていきたいと改革中なんですが、それでもどうしてもやめられないこと、避けて通れないことがあります。
私にとってそれは義理の実家の家族行事に参加すること。
私は韓国に住んでいるので、最初は異文化ゆえに興味津々だったものの、何回もするうちに「もう勘弁して~」って感じです。そんなことじゃご先祖様に失礼だよ!と反省してみるものの、よくよく見渡すと韓国の女性たちみんな嫌がっているじゃないですか!!
今まで「したくないことはしない」と断捨離してきたんですが、ここに来て壁にぶつかりました。
「したくないです。行きませ~ん。」とも言えず。
言えたら断捨離成功だけど、絶縁されそう…
今回は完全な断捨離までできませんでしたが、どうしても避けられないことを「気持ちを軽くして乗り越えた3つのステップ」をお伝えします。
ステップ1:自分の意思を肯定する
本来は、したくないことは「しなくていい」んですよね。
でも、私たちは習慣や常識みたいなものに勝手に縛られてしまって、自分に「しなきゃ」とムチを打ってやっていることが多々あります。
「したくない」「イヤだ」と思ってる自分が悪いなんて思っていませんか?
いえいえ、自分がしたくないならしなくていいんです!シンプルに。
なぜか我慢すること、やり遂げることが美徳のように思われていますが、嫌なものはイヤ、したくないものはしない、自分を責める必要なんてないんです。
さて、本題です。
韓国の行事もなんと朝鮮時代からずっ~と続いている伝統のようで、私一人の力でどうこうできるものではありません。
でも「したくないものはしたくない」
そこを肯定することから始めました。
実は、韓国の行事といってもみんなしているわけじゃなく、知人の中には家族旅行に行く(クリスチャンは先祖の祭事をしないそう)、やり方を変えた(義母が昔それで苦労したので、今は簡単にした)など、家庭や宗教、個人によって違うんですよね。
つまりは、「しなきゃ」と思ってただ我慢、耐えるのではなく、いかに楽になるか、しなくてよくなるかを考えるようになりました。
我慢しなくていいんだよね
言えることは言う
前にTwitterで見て衝撃を受けたことがあるのですが、
毎日料理作るのしんどいと思っている奥さんが、夫はこの気持ちをわかっているはずなのに気にもしてない様子にある日爆発。ハッキリ言ったんだそう。
そしたら旦那さんは「好きでやってるんだと思った」との答え。
そうか。ちゃんと言わなきゃ伝わらないんだと目が覚める思いがしました。
旦那がヒドイとか、そこはちょっとおいといて、私たちは相手が察してくれるだろうと思ってしまいがちですが、実はそうじゃないんですよね。
他の人からみたら、いつもやってること、自分からしていることは好きなんだと思われてもおかしくありません。(この場合、一人で勝手にストレスためてる状態)
それに、日本は相手に対する配慮や気遣いがとてもある国ですが、海外に出るとそれは普通ではありません。
韓国語教室に通っている時、日本からきたばかりの人が入り口のソファーに座っているので聞いてみると、来いといわれたと言ってもう2時間待ってるとのこと。「そりゃ座ってるだけじゃ誰もわからないよ!」と驚きつつ事務室に声をかけてあげました。
何かあったらアピールしないと何もしてくれません。
何か不利益なことがあっても何も言わなかったら、それで満足しているんだと思われて終わりです。
逆にダメ元で言ってみるとやってくれることも多いです。
私も病院で違う場所に案内されて待っていたことを伝えると、すぐ内線で一番最初にしてくれたり。ビザ更新に行ったのに肝心なパスポート忘れて、旦那もいるしお願いしてみたらやってくれたり。(ほんとはダメだと思うけど…)
ダメなこともあるかもしれませんが、とにかく口に出して言ってみることが大切だと海外に出てしみじみ思う次第。
もしかしたら、話してみたらすんなりいくかもしれないし。
そこで今回の件、「したくない」は自分の胸の内でモヤモヤ考えてないで、ひとまずパンダ夫に話しました。
義理の家族に話すのはハードル高すぎなので、まずは自分のパートナーに自分の気持ちを伝えないと!
心許せる味方がいるといいよね
少しでも楽な道を探す
パンダ夫も私の気持ちを知ってはいましたが、今回また話したことでちょっと深刻になり、少し態度の変化が見られました。
実際にお正月の準備している時、その時はなんと!パンダ夫がそれぞれの好みを聞いて、食後のコーヒーを準備、皿洗いもしてくれました。(ただ長くは続かず…)
それでも毎回パンダ夫は行事が済むと早めに帰宅するようになりました。
(=自然と私も早く切り上げて帰宅することになる)
いきなり0を100にすることは難しいですが、少しでも楽になるならぜひやってください。
料理したくない時は、お惣菜買ってもいいし、デリバリーするのも良し。
言えない、断れない…、もし「ウソも方便」で回避できるならそれも良し。
少しでも自分を楽にしてあげましょう。
自分の気持ちが大事!
ステップ2:内容をすり替える
今まで「お正月=料理を作らないと=大変だ・嫌だ」という公式でした。
それが、考え方を変えたらかなり気が楽になりました。
どうすればいいかというと、義理の実家に行って料理を作るのは作るんだけど、他の目的にすり替えちゃうんです。
例えば、義理の実家には大きいマッサージチェアがあるんです。タイ式、中国式、カスタムなどマッサージの種類を選べる上に、手や足、腰もエアマッサージが効いていてとても気持ちがいい。
なので、「義理の実家に行ってマッサージしてこよう!」と思うんです。
あと、料理は大量に作るので余ります。それを家族分で分けるので、1~2日はおかず作らなくてもOK!
よって、義理の実家に行って料理を作らないと!じゃなくて、「マッサージをしに行こう!おかずをもらってこよう!」と思うようにしました。
嫌なことじゃなくて、ポジティブなことにすり替え!
すり替えはいろんなことに使えます。
例えば、毎日の皿洗い・洗濯など家事をする時に、Audibleを聴くようになって、逆にその時間が楽しみになりました!
これも「家事をしよう」じゃなくて、「読書しよう!(本を聴こう)」ってなるんですよね。続きが知りたいし。
ほとんど読書できなかったのに、家事をしながら小説や自己啓発など、いろいろ世界が広がっておもしろいです。
家族がテレビ見ていてもイヤホンで聞くと全く気にならないし、むしろ皿洗いしててもよく聞こえて没入度アップ!
満員電車や運転中も読書できますね。
Amazonのオーディオブックのこと。スマホのアプリで気軽に聴けます。
- 12万冊以上が聴き放題
- プロの声優や俳優・タレントが朗読
- 倍速再生、オフライン再生ができる
無料体験があるので、よかったら試してみてくださいね!
家事っていうより読書!
ステップ3:今に集中する
これが一番の核心で一番効きます。
これができれば未来の不安もなくなるし、怖いものもなくなるはず!
その時にできる心地よさを追求する
スピリチュアル系に関心がある方は「今を生きる」とか「過去や未来は現在にある」とか聞いたことがあるかもしれません。
私も見よう見まねで、できるだけ「今」を心地よくすることから始めました。
とっても簡単です。
- 今、トイレ行きたい トイレへ行く
- お茶飲みたい → 飲む
- 寒い → ホッカイロを貼る
こんな感じです。意外とこれ、できるようでできてないんですよね。今、会議中だからトイレちょっと我慢とか、寒い~って言いつつそのままだったりしません?
最近は「どうしたら心地よくなるか、私はどうしたいか」考えるようになりました。
特に生理的欲求は大切です。
さて、義理の実家に話を戻しましょう。
女性陣が集まって料理を作る時は、人も多いし、場所が足りなくて、床にまでホットプレートを置いて焼いたりするんですが、ずっと座っていると腰やお尻が痛くなります。
末っ子の嫁の私は女性陣の中でも一番の下っ端で(ハハハ)、いつも義理のお母さんやお姉さんたちに従って同じようにしていましたが、この腰痛いのはいかんともしがたいので、義理のお兄さんに「座布団みたいなのないですかね?」ってお願いすると家中探して持ってきてくれました。
たぶん油が飛ぶとか、立ったり座ったりするからとか、めんどくさくて?今まで使わなかったかもしれないですが、人数分持ってきてもらったので、実際に使ってみると義理のお母さんもご満悦。
どうせやるなら快適にするのが一番ですよね。
心地いいのが一番!
その瞬間に集中する
核心の核心です。
実は、今していることに集中していれば、悩みについて考えることもないのです。
私の主な担当料理はジョンといわれるもので、チヂミを焼いたり、白身魚、野菜、肉団子などを小麦粉、卵につけて焼いていきます。(ただ焼くだけなので、簡単w)
いつもは時計を見つつ、「あ~まだ〇時か~」とか思っていましたが、今回はいかにうまく焼くか、チヂミだったらいかに丸く形よくできるか、白身魚だったら卵の色がきれいに出るように、いかに焦げないようにできるかとか集中して焼いて・・・焼いて・・・焼き続けた結果、全部終わって時計を見たらあっという間に6時間経過!!
ここでよそ見ばかりして、他の人がしてる仕事と比較したり、誰がまだ来てないとか、ゴロゴロしてるパンダ夫を見たりしてたらムカッとして、次から次へと不平不満がでてくるでしょう。
その瞬間に集中すれば、例え今している仕事が好きじゃないことだったとしても、書類を見やすくするとか、ここをこうしたらいいんじゃないかというアイデアが湧いてきて、だんだん没頭していくはず。
「いかに早く終わらせるか」とか
ゲーム感覚でするといいよ
事前に「嫌なこと」を考えない
私もそうだったんですが、その日が来る前から「あと1週間だ~」「あと3日だ~」とか前から考えて気が重くなっていませんか?
そのことはその時に考えましょう。
そもそも、いつもその瞬間に集中していればそんなこと考えないんですが、まあそうもいかないのが人間です。
その時は、今していること、目の前のことに集中しなおしましょう。
どうしても考えちゃうなら、好きなことをしたり、映画・ドラマを見て気をそらすのがいいよ!
裏ワザ:少しずつ距離をとる
その後の経過です。
だんだん気は楽になったのですが、やっぱり何時間も床に新聞を広げて料理をするのが大変なので、「なんとか家で料理して持ち込む形式にできないかな」と思っていました。
(何人も同時に料理するのは場所が足りないし、シンク台やガスコンロも制限されて非効率だし)
そこへ、あのコロナ禍です。
でも、周りが止めても義母だけはお正月、お盆の準備をやめようとしません。
(=みんなやらざるを得ない)
仕方ないので、私はコロナを言い訳に、自分がいつも担当していた料理を家で作り、夫に持たせることにしました。
おっ!意外と持ち込みいけるかも!?
実は昔、部活で両ひざを痛めていたこともあって、今でも時々痛くなることがあり、考えてみたらひざを曲げた状態で長時間同じ姿勢をしているのは良くなかったんですよね。
時々ひざの治療に行ってることを義理の実家にも小出しに伝えていたので、ついに「ひざを曲げて料理するのはツラいので、家で立って料理します」と宣言。
コロナ禍の先例があったせいか、すんなり受け入れられ、今では私だけ家で料理して、持っていくようになりました。
よって、お正月・お盆・先祖の命日と料理はするんですが、マイペースに音楽やAudible聴きながらできるし、ずっと義理の実家にいるわけじゃないので、かなり気楽になりました~!
ちょっとずつ知恵を使って
自分の心や体を守ってあげてね
最後に:きっといい方法があるはず
以上、私の経験談をお話してきましたが、何か参考になれば嬉しいです。
人によって、いろんな嫌なこと、避けられないことがあると思います。
でも、それもずっ~と同じ状態で続くとは限りません。
きっと何か新しい方法があるかもしれませんよ。
一番変えられるのは自分の考え方かも